2022年03月25日
2021年01月16日
4AD コンピレーションLP - Lonely Is An Eyesore '87年UK盤豪華ブックレット付
1987年4AD Records よりリリース。レコード番号は CAD D 703 。イギリス盤。
ブックレットが入って居る1000枚限定の「豪華版」です。特殊観音開きジャケット、28ページ(表紙含む)ブックレット、外函付。
Side A
1 Colourbox - Hot Doggie
2 This Mortal Coil - Acid, Bitter And Sad
3 The Wolfgang Press - Cut The Tree
4 Throwing Muses - Fish
5 Dead Can Dance - Frontier
カラーボックス,ジス・モータル・コイル,スローイング・ミュージズ,デッド・カン・ダンス
Side B
1 Cocteau Twins - Crushed
2 Dif Juz - No Motion
3 Clan Of Xymox - Muscoviet Musquito
4 Dead Can Dance - The Protagonist
コクトゥ・ツインズ,ディフ・ジュズ, クラン・オブ・ザイモックス,デッド・カン・ダンス
[Credits]
Sleeves Designed By 23 Envelope
Liner notes Commentaries By Arthur Parker
Mastered By Jack Adams
2021年01月15日
さっぽろ雪まつりのオンライン開催って
「これまでの雪まつりをはじめとした札幌の冬の魅力を紹介する動画を作成し、ホームページや、市内各所に設ける街頭ビジョンで発信する・・・」とのこと。なんか、残念過ぎる。
「さっぽろ雪まつり」はオンライン開催 事実上中止に」
2020年12月09日
札幌地下鉄も大晦日の終夜運転を見合わせするとか
それはともかく、大晦日の終夜運転について、いや、年末年始の風習について、かの文豪、内田百閒先生が『百鬼園日記帖』の中で一筆苦言を呈し、文明批評している文章があるのでここにご紹介しよう。
六十五 (大正7年1月2日夜)より
「新年は社会の病気である。十二月の末になると俄に世の中が騒がしく忙しく慌しくなつて人が無暗に往来を歩き廻り、電車が矢鱈に人を積み込む。郵便が東京丈で何千萬枚とかに達したといふのは馬鹿馬鹿しい。まるで世の中の動悸が高まつて脈搏が早くなつたと同じ事である。元日になる夜は電車が夜通し運転するのは可笑しい。さうして置いて元日になるとぱたりと其活動が止まって商店が商売を休んだり人が又無暗に山高帽をきてのそのそ道を歩く、これは社会活動の結滞である。常態に復るには一週間も十日もかかる。来年から正月がなければいい。平和な平日の方が正月元旦よりどの位おめでたいかわからない。私丈でも年賀はがきを九十枚書かされて、昨年半日よその家の玄関をのぞいて歩き廻つたのはいまいましい。」
まあ、文明批評というよりは、ただ年賀状を書かされたことへの恨み言、ぼやき、と言った方が近い気がするけれど。
2020年11月17日
フォーカス - フォーカス3 Focus3
この日曜日、本当に久し振りにアナログ盤でこのアルバムを聞きました。高校時代、一番最初に聴いた時、「ラウンド・ゴーズ・ザ・ゴシップ」が1曲目というのに納得いかなかったことや、「ラヴ・リメンバード」「シルヴィア」がなんとも首の辺りがむず痒くなるような感じがしたことなども思い出しました。「エルペス・オブ・ノッティンガム」「ハウス・オブ・ザ・キング」は今も変わらず名曲だなぁ、と思いますね。「ハウス・オブ・ザ・キング」は1stアルバム『In and Out of Focus』のヴァージョンと同じかどうか、何度も聞き比べたことも今は楽しい思い出です。(結論は全く同じヴァージョン!)
このアルバムで特筆すべきはピエール・ヴァン・デア・リンデンのドラムス!他のアルバム(やトレースでのプレイを含めて)と比べて一番活き活き躍動的じゃないかと思います。アッカーマンとの相性もよし。
道内はこれから冬本番で暗い気持ちになる時期なのにコロナでますます嫌な雰囲気が増していますが、よい音楽を聞いて、気持ちを前向きにして、この困難を乗り切っていきたいですね。お互い頑張りましょう!!
Side One
1.Round Goes the Gossip[Thijs van Leer]5:16
2.Love Remembered[Jan Akkerman]2:49
3.Sylvia[van Leer]3:32
4.Carnival Fugue"[van Leer]6:02
Side Two
1.Focus III[van Leer]6:07
2.Answers? Questions! Questions? Answers![Akkerman, Bert Ruiter]14:03
Side Three
1.Anonymus II (Part 1)[van Leer, Akkerman, Ruiter, Pierre van der Linden]19:28
Side Four
1.Anonymus II (Conclusion)[van Leer, Akkerman, Ruiter, van der Linden]7:30
2.Elspeth of Nottingham[Akkerman]3:25
3.House of the King[Akkerman]2:23
Credits
2020年02月20日
ポーレン Pollen - Pollen (1976)
ポーレンといえば、フレンチ・プログレのPulsarのファースト・アルバムを思い出すが、こちらはカナダはケベック州出身のポーレン。ケベック州はフランスからの移民が多いらしくフランス語圏なので、フランス語で歌われている。過剰に弩派手なイメージのジャケットとドラッグクィーンみたいな人物の登場で、触手が動きずらいアルバムでしたが、筆者は1977年頃試聴できている。サウンドは意外と正統派フレンチ・プログレの王道を走って居るといってよい内容でびっくり。キーボードは特に技巧的できらびやかだ。発表時期が数年早かったら、間違いなくプログレの名作としてより認知されていただろうと思う。
[Face Solaire]
1Vieux Corps De Vie D'ange7:11
2L'étoile6:24
3L'indien4:50
[Face Lunaire]
1Tout'L Temps3:26
2Vivre La Mort5:28
3La Femme Ailée10:30
Jacques Tom Rivest - vocals, bass, acoustic guitar, keyboards
Sylvian Coutu - drums, vibraphone, percussion
Claude Lemay - keyboards, flute, vibraphone, backing vocals
Richard Lemoyne - electric & acoustic guitar, keyboards, bass
Lyrics By – Raoul Dugé (tracks: B1 To B3), Roger Magnan
Sound Engineer – Claude Demers
Edited By Les Éditions Osmose
Mastered By Paul Baillargeon, Pollen
Front Artwork – Jacques Lamarche
Back Artwork – Claudel Huet
2020年02月18日
Bi Kyo Ran 美狂乱 - 狂暴な音楽 A Violent Music
美狂乱の狂暴な新境地。前作『五蘊』からリーダー須磨邦雄、三枝寿雅以外のメンバーを改編し、より刺々しくささくれだった音楽として再生された問題作。
1 A Violent City 狂暴な街
2 Feet On The Ground 地に足
3 A Violent Perty 狂暴な宴
Including Op.2 « SadDali » Movement #4
4 A Violent Fort 狂暴な砦
5 A Man Of Hand To Mouth ひぐらし野郎
6 CreepFunk
7 A Violent Nightmare 狂暴な悪夢
須磨 邦雄 Kunio Suma - Electric Guitar, Voice
三枝 寿雅 Toshimasa Saegusa - Bass, Voice
清水 禎之 Yoshi Shimizu - Drum kit, Percussion, Voice
神谷 典行 Noriyuki Kamiya - Keybd, Mellotron
produced by Kunio Suma
all song lyrics, composed, arrenged by Kunio Suma
2020年01月30日
ジャクソン・ハイツ Jackson Heights – King Progress (1970年)
ザ・ナイス解散後、ベーシストのリー・ジャクソンが組んだバンド。ジャクソン・ハイツ。特にこのアルバムは以降に比べて独特のメンバーになっており、 チャーリー・ハーコートと マリオ・エンリケ・コヴァルビアス・タピア という二人のスパニッシュ・ギタリストを擁するクァルテットとなっているのが特徴。聞くとそんなにスパニッシュ色が濃くはないんだけど、全編力の抜けた寛ぎのサウンドになっている。プログレとは一線を画すサウンドなんだけど、好きなんだなぁ。
1 Mr. Screw [Jackson Heights] 3:17
2 Since I Last Saw You [Jackson Heights] 7:00
3 Sunshine Freak [Jackson Heights] 4:49
4 King Progress [Jackson Heights] 3:27
[side B]
1 Doubting Thomas [Jackson Heights] 4:12
2 Insomnia [Jackson Heights] 5:00
3 Cry Of Eugene ユージンの叫び [O'list, Emerson, Jackson] 7:52
[Credits]
Lee Jackson - Acoustic 6 String, 12 String Guitar , Harmonica, Producer, Vocals
Charlie Harcourt - Electric Guitar, Spanish Guitar , Harpsichord, Mellotron, Organ, Piano, Vocals
Mario Enrique Covarrubias Tapia - Bass Guitar, Spanish Guitar , Vocals
Tommy Slone - Congas, Drums, Timpani, Triangle
Recorded By Damon Lyon Shaw, Eddie Offord
Sleeve Design , Photography by Hipgnosis
Liner Notes - Tony Stratton Smith
【国内正規品】 Devialet(デビアレ) Gold Phantom MX207 【PHANTOM PREMIER】4500W / 108dB / 14Hz–27kHz ゴールド ファントム プレミア
2020年01月28日
) レスリー・ウェスト Leslie West - Mountain マウンテン(マウンテン1) (1969)
今日は1日。ほとんどこのアルバムばかりを聞いてゐた。気に入っているということももちろんあるが、CDを変えるのがメンドだったからというのもある。その昔、友人とマウンテンの話になり、彼はこのアルバムのことを話していたのに、自分は『勝利への登攀(Climbing!)』のことを語ってゐたので、噛み合うはずがないのだが、それでも30分はお互い気付かずに語り合って居た、というオマヌケな思い出がある。
このアルバムはレスリー・ウェストのソロ名義のアルバムなのだが、フェリックス・パッパラルディ参加の実質的「マウンテン」のファースト・アルバムなのだが、正式にはバンドとしての「マウンテン」のデビュー作は 『勝利への登攀(Climbing!)』 だったという経緯がある。
[side A]
1 Blood Of The Sun [Felix Pappalardi, Gail Collins, Leslie West] 2:35
2 Long Red [Pappalardi, John Ventura, West, N. Landsberg] 3:14
3 Better Watch Out [Pappalardi, Collins] 2:47
4 Blind Man [Pappalardi, Collins, Ventura, West] 3:50
5 Baby, I'm Down [Pappalardi, Collins] 3:58
[side B]
1 Dreams Of Milk & Honey ミルクととハチミツハチミツのの夢 [Pappalardi, Ventura, West, Landsberg] 3:32
2 Storyteller Man [Pappalardi, Ventura, West, Landsberg] 3:04
3 This Wheel's On Fire [Bob Dylan, Rick Danko] 3:18
4 Look To The Wind [Pappalardi, Ventura, West] 2:43
5 Southbound Train [Ventura, West, Landsberg] 2:57
6 Because You Are My Friend [West] 3:10
[Credits] Guitar, Vocals – Leslie West
Bass, Keyboards, Musical Directer, Producer – Felix Pappalardi
Drums – N.D. Smart II
Organ – N. Landsberg (tracks: A2, B2, B5)
Engineer – Bob d'Orleans
Art Direction – Beverly Weinstein
Design – David Krieger, The Graffeteria
Photography By – Joel Brodsky
2020年01月26日
サンドローズ SANDROSE - Sandrose (1972)
で、そんなですがお薦めモードに入って居るのは、ギタリスト:ジャン・ピエール・アラルサンの存在。彼はすごいです。サウンド・トーンも紡ぎ出すフレーズも全て自分のものにしている。決して×●似の・・・ではないのです。それに、メロトロンを前面に出したキーボードの存在も忘れてはならない。3人がクレジットされていて、この頃には固定メンバーがいなかったのだと察されますが、どの人もよいプレイをしています。3曲目の“Underground Session(Chorea)”なんて、いいです。巡り会えてよかったと思える作品です。
2020年01月21日
Sandy Denny - The North Star Grassman and the Ravens (1971)
やっと、“ミューズ”にふさわしい記事が書ける。よかったぁ。
夭折の歌姫サンディ・デニーのソロ1枚目。キーフの写真が美しく、そして彼女の世界を全て表しているのではないかと思える素晴らしいジャケットだ。 ここでのサンディは英国片田舎のパブで奔放に歌うデニーさんとこの娘、といったイメージが浮かぶ。いや、本当は既に彼女はストローブスやフェアポート・コンヴェンション、 フォザリンゲイなどで活躍しており、十分なキャリアを積んだ歌い手だったといえる。聞こえる声自体にも迷いはない。もう完全にプロの歌声である。でも、自分の頭の中では、もっと身近な存在としてのサンディを欲している。何とも不思議な存在なのだ。 サンディはこれから更にキャリアを積んで、アメリカにも渡ってカントリーや米国のロック・フォークの要素も吸収し、更に大きく羽ばたいていくのだが、自分はまだ英国ローカルの色濃い香りを嗅ぐことができる本作の魅力がすばらしいと思う。
[side A]
1.Late November 11月の終りに [Denny] 4:28
2.Blackwaterside[Traditional]4:12
3.The Sea Captain [Denny] 3:09
4.Down in the Flood波止場 [Bob Dylan]3:20
5.John the Gun [Denny] 4:38
[side B]
1.Next Time Around 暗い星 [Denny] 4:26
2.he Optimist[Denny] 3:24
3.Let's Jump the Broomstick[Charles Robins]2:42
4.Wretched Wilburみじめなウィルバー [Denny]2:38
5.The North Star Grassman and the Ravens[Denny] 3:27
6.Crazy Lady Blues"[Denny] 3:22
[Credits]
Sandy Denny - lead vocals, acoustic guitar (A2/3/B6), piano (A1)
Jerry Donahue - electric guitar (A1)
Richard Thompson - electric guitar (A1-5/B2-4), accordion (A2), vocals (A4), acoustic guitar (B1-2/4-B5), bass (B2/B6)
Trevor Lucas - acoustic guitar (A1/A5/B3)
Buddy Emmons - pedal steel guitar (B6)
Pat Donaldson - bass (A1-3/B3-5)
Tony Reeves - bass (A4/B1)
Gerry Conway - drums (A1-4/B1-2/B4-6)
Roger Powell - drums (B3)
Ian Whiteman - piano (A4-8/10-11), flute organ (B5)
Barry Dransfield - violin (A5)
Royston Wood, Robin Dransfield - backing vocals (A5)
Harry Robinson - string arrangements (B1,4)
2020年01月16日
Citta Frontale - El Tor チッタ・フロンターレ - 雷神 (1975年)
オザンナが分裂してウーノとチッタ・フロンターレ、この2バンドが出来た。チッタ・フロンターレは ドラムスのマッシモ・グアリノとヴォーカル&ギターのリノ・ヴァイレッティが中心に結成された。 他のメンバーはおそらく当時のスタジオ・ミュージシャンだったのではないかと思われる。オザンナと比べて混沌としたマージナルな演奏は落ち着き、フォークやジャズの要素をも含んだ余裕のあるサウンドが印象的だ。メンバーのテクニックだけを見たら、もしかしたらオザンナ以上なのではないかと思わせる出来栄えである。
ちなみに、タイトルの字体とジャケット・センスを見ると、こちら側が主体で進められて来たのだなと思わせる。
これは完全に個人的な余談だが、20年程前、このチッタ・フロンターレこそがイタリアン・プログレの主流だと口角泡を飛ばして力説する人が居て、非常に困惑した思い出がある。自分も本作は名作だと思ってはいたけど、熱量強く押しまくられるのは苦手なのだった。
[side A]
1 Alba Di Una Città 市民名簿
2 Solo Uniti... 1つのユニット
3 El Tor 雷神
4 Duro Lavoro 困難な仕事
[side B]
1 Mutazione 転換
2 La Casa Del Mercante "Sun" 商人”サン”の家
3 Milioni Di Persone 多くの人々
4 Equilibrio Divino? 神々に身をゆだねて
[Credits]
Enzo Avitabile flute, recorder, sax, vocals
Massimo Guarino drums, percussion, xylophone, vibraphone, tamborine, maracas, vocals
Gianni Guarracino electric, acoustic & classical guitar, moog, vocals
Paolo Raffone piano, Fender Rhodes, harpsichord, organ, mellotron, glockenspiel
Lino Vairetti vocals, guitar, 12 string guitar, mellotron, harmonica
Rino Zurzolo bass
2020年01月13日
Charlie Haden チャーリー・ヘイデン - Closeness クロースネス (1976年)
雑誌的なセンセーショナリズムな書き方をすれば、“ヘイデンと豪華ゲスト達との一騎打ち作品”とでも書けばよいと思うが、実際はそうバトル的なものではない。
デュエットというと、ダンスでは融け合う様な男女のチークを思い浮かべるし、音楽で言えばやはりミュージシャン二人のひとつになった演奏や重唱。といったところか。
そしてこの作品でのデュエットは、しいて言えば、お互いの違いを認識し合っての合奏か。
最後の曲「For a Free Portugal」は、パーカッショニスト:ポール・モチアンとの共演だが、これは通常の演奏ではない。人々の歓声に重なって始まる演奏は、非常に抑制的で、その上緊張感が伝わってくる作品だ。時には銃声のような音まで聞こえて来る。
当時のポルトガルはどうなっていたのかと思ってWikiしてみたが、ものすごく複雑で一朝一夕で理解できる代物ではなかったが、混沌とした政治情勢が続いてゐたということはわかる。そんな状況を表した曲なのだろう。
[side A]
Ellen David 9:11
O.C. 9:31
[side B]
For Turiya 12:26
For a Free Portugal 7:55
[Credits]
Charlie Haden — bass
Ornette Coleman — alto saxophone (track 2)
Keith Jarrett — piano (track 1)
Alice Coltrane — harp (track B1)
Paul Motian — percussion (track B2)
All compositions by Charlie Haden
Producer - Ed Michel
Engineer - Baker Bigsby, Tony May
Assistant Engineer - Geoff Sykes
Track A1: Recorded at Generation Sound, New York City, March 18, 1976.
Track A2, B2: Recorded at Generation Sound, New York City, March 21, 1976.
Track B1: Recorded at Kendun Recorders, Burbank, California, January 26, 1976.
Mixed at Westlake Audio, Los Angeles, and Kendun Recorders, Burbank.
2020年01月09日
Triumvirat – Illusions On A Double Dimple (1973) トリアンヴィラート
ドイツのELPと言われたトリアンヴィラートのセカンド・アルバム。ハモンド・オルガン をメインに据えた大プログレ・・・と言いたいところだけど、結構軽快なポップ・ロックという面もある。メンバー全員の技量は高く、そういう面でも楽しめる。ヴォーカルは本格的ロック・スタイル(?)で、安心して聞いていられる。ただ、メンバー全員が纏まっている分、聞き進むにつけ意外性には行き当たらない。こういうところが物足りないと思う人はいるかも知れない。
今年はねずみ年なので、そういう意味でも選んでみました。
Illusions On A Double Dimple 二重えくぼの幻影 (23:11)
1 Flashback
2 Schooldays
3 Triangle
4 Illusions
5 Dimplicity
6 Last Dance
[side B]
Mister Ten Percent ミスター・テン・パーセント (21:21)
1 Maze
2 Dawning
3 Bad Deal
4 Roundabout
5 Lucky Girl
6 Million Dollars
[Credirs]
Jurgen Fritz ユルゲン・フリッツ - Hammond organ, Moog synthesizer, electric piano, Steinway grand piano, vocals
Hanna Helmut Köllen - bass, acoustic & electric guitar, vocals
Hans Bathelt - percussion
guest:
Hans Pape - bass on A1
Ulla Wiesner - background
Brigitte Thomas - background vocals
Dolitzsch - background vocals
Peter Cadera - Spoken words on A1
The Cologne Opera House Orchestra
The Kurt Edelhagen Brass Section
2020年01月03日
Khan - Space Shanty (1972) カーン - スペースシャンティ (宇宙の船乗り歌)
カーン 「スペース・シャンティ」。1972年の唯一の作品であり、ブリティッシュ・ロック屈指の名作といわれる。驚くべきは、スティーヴ・ヒレッジのスペイシーなギター・スタイルが既に確立されて居ることであろう。そして、契約の関係でゲストとなっていた、デイヴ・スチュアートの全曲に渡る軽快でちょっぴりユーモラスでそしてシリアスな曲調にどんぴしゃりなオルガン・ワーク。これに尽きると思うのデアリマス。
2 Stranded (Incl. Effervescent Psycho Novelty No. 5) 見知らぬ浜辺にて (ここはどこかなァ)
3 Mixed Up Man Of The Mountains 自由への飛翔 (私は飛ぶのだ)
[side B]
1 Driving To Amsterdam アムステルダムへのドライブ (あなたの中に私がいます)
2 Stargazers 星をみつめる二人
3 Hollow Stone (Including Escape Of The Space Pilots) ぬけがらの化石
Organ, Piano, Marimba, Celesta – Dave Stewart
Bass Guitar, Vocals – Nick Greenwood
Drums – Eric Peachey
Written-By – Hillage, Greenwood (tracks: A3)
Producer – Neil Slaven
Engineer – George Chkiantz, Pete Booth, Derek Varnals
Remix Engineer – Dave Grinsted, Derek Varnals
Original Sleeve Design – David Anstey
2020年01月02日
Gentle Giant – Octopus (1972) ジェントル・ジャイアント 「オクトパス」
ジェントル・ジャイアントの「オクトパス」。クオリティ高い作品が多い彼らの中でも評価の高い本作「オクトパス」オリジナルは1972年リリースだが、日本盤がリリースされたのは1977年と遅かった。おそらく、1975年に日本でもリリースされた「フリー・ハンド」の高評価がレコード会社の尻を叩いたのだと思う。 自分の知る限りだが、個々人の受け持つ楽器の多様性と技術の高さでいえば、右に出る者がいないんじゃないかと思って居る。
実はこのアルバムには2種類のジャケットが存在する。上の物と下の物だ。
上は本国イギリス盤。下はアメリカ盤。イギリスではヴァーティゴ・レーベルから、アメリカではキャピトル・レーベルから出されているので、その辺の事情でジャケットが変えられたのかと推測するが、情報の少ない70年代、高校生の自分は両方のジャケットを見比べ「違うアルバムなのか?」と迷いに迷った。結局、変形ジャケットで薄い紙を使用していたアメリカ盤は壊れやすいだろうと踏んでイギリス系のジャケットを取ったが、アメリカ盤にもちょいグロなセンスと変形ジャケットといふ魅力があった。 UK盤デザインはかのロジャー・ディーンだが、US盤はジョーン・バーグという人らしい。彼はグラミー賞を4度受賞しているキャピトルお抱えのアート・ディレクターだったようだ。
[side A]
1 The Advent Of Panurge パナージの到来
2 Raconteur Troubadour おしゃべりな吟遊詩人
3 A Cry For Everyone クライ・フォー・エヴリワン
4 Knots ノッツ
[side B]
1 The Boys In The Band ボーイズ・イン・ザ・バンド
2 Dog's Life ドッグズ・ライフ
3 Think Of Me With Kindness シンク・オブ・ミー
4 River リヴァー
Raymond Shulman - Bass, Violin, Guitar, Percussion, Vocals
Philip Shulman - Saxophone, Trumpet, Mellophone, Lead Vocals, Backing Vocals
John Wethers - Drums, Congas, Percussion
Gary Green - Guitar, Percussion
Kerry Minnear - Keyboards, Vibraphone, Percussion, Cello, Synthesizer [Moog], Lead Vocals, Backing Vocals
Derek Shulman - Lead Vocals, Alto Saxophone
Mike Vickers - Moog Operator
Composed By – Shulman, Minnear, Shulman, Shulman
Gentle Giant - Producer
Roger Dean - Artwork (UK)
John Berg - Artwork (US)
2020年01月01日
Michael Rother - Flammende Herzen (1977) ミヒャエル・ローテル 「燃える心」
ミヒャエル・ローテル。[1975年前後にはマイケル・ローザーと英語読み。今はミヒャエル・ローターとごちゃ混ぜ読みがある。Wikipediaではこの読み方になっているが自分は全部ドイツ読みでいいと思う。] ご存知Neu! ノイ!の片割れ・静の男。これは彼の1stソロアルバム。邦題は「燃える心」。ドイツ語辞書をひいてもほぼ同じ翻訳となった。だが、サウンドは「醒めた心」といへよう。独特の静けさと揺らぎ、安らぎを感じさせる音。作曲家というよりはサウンド・クリエイターと言った方がしっくりくる。ドラムスはカンのヤキ・リーベツァイト。プロデューサーはコニー・プランク。
[side 1]
1. Flammende Herzen 燃える心 7:02
2. Zyklodromツァイクロドローム 9:36
[side 2]
1. Karussell 回転木馬 5:22
2. Feuerland 火の国 7:04
3. Zeni ツェニ 5:09
Michael Rother - Guitar, Electric Piano, Bass, Synthesizer, Organ, Electric Percussion, Producer
Jaki Liebezeit - Drums
Conny Plank - Producer, Engineering
Recorded June - September '76
2019年12月29日
ロヴェッショ・デッラ・メダーリャ – 汚染された世界
正直、このアルバムを知ったのはCD時代になってからである。以前から噂には聞いてゐたものの、過剰なイタリアっぽさが鼻に着くと嫌気がさす場合があるので、この作品もそうじゃないかと勘ぐったのだ。しかしそれは杞憂に終わった。もちろんイタリアの香りはぐんと来るのだが、それ以上にバロック音楽への憧憬とロマンチシズムへの傾倒は、あのニュー・トロルスに勝るとも劣らないし、狂い方はイル・バレット・ディ・ブロンゾやオザンナとも比肩しうるバンドであったからである。
[side A]
1 Absent For This Consumed World 消滅した世界 0:57
2 Ora Non Ricordo Più 忘却の彼方へ 1:44
3 Il Suono Del Silenzio 静寂なる響き 5:07
4 Mi Sono Svegliato E.. Ho Chiuso Gli Occhi 目覚め…そして再び夢の中 4:11
5 Lei Sei Tu: Lei 貴女への熱き想い 1:59
6 La Mia Musica 君に捧げる歌 3:57
[side B]
1 Johann ヨハン・セバスチャン・バッハ 1:20
2 Scotland Machine スコットランド・マシン 3:01
3 Cella 503 独房503号室 3:12
4 Contaminazione 1760 汚れた1760年 1:03
5 Alzo Un Muro Elettrico 電波障害 2:47
6 Sweet Suite 絢爛豪華な部屋 2:13
7 La Grande Fuga 終焉のフーガ 3:32
Stefano Urso - bass
Gino Campoli - drums
Daniela Boccadoro - guitars
Enzo Vita - guitars
Franco Di Sabbatino - keyboards
Pino Ballarini - vocals, percussion Written-By Vita, Enriquez, Sergepy (tracks: A2 to B1, B3, B4)
Bardotti (tracks: A2 to B1, B3, B4)
Concepted , Directed, Produced by Luis Enriquez Bacalov (コンチェルト・グロッソのオーケストラ・アレンジをした人)
Engineer - Rodolfo Bianchi
Technician - Franco Finetti
2019年12月27日
Affinity - Affinity (1970)
[side A]
1 I Am And So Are You
2 Night Flight
3 I Wonder If I'll Care As Much もう気にしない
4 Mr. Joy
[side B]
1 Three Sisters
2 Coconut Grove
3 All Along The Watchtower
[personnel]
Linda Hoyle - Vocals
Lynton Naiff - Organ, Piano, Electric Piano, Harpsichord, Vibraphone
Mike Jopp - Guitar
Mo Foster - Bass
Grant Serpell - Drums, Percussion
John Anthony - Producer
Frank Owen, Robin Cable - Engineer
2019年12月25日
アフロディテス・チャイルド - イッツ・ファイブ・オクロック (1969)
アフロディテス・チャイルド といえば、「666 ( 666 - アフロディテス・チャイルドの不思議な世界 )」が名作と知られるが、ここはあえてその前の作品にしてみた。どうしてかというと、「666」はヴァンゲリスのプロジェクト的な要素が強いアルバムなのに対し、「イッツ・ファイヴ・オクロック」はいかにもという程ヨーロッパ・バンドの匂いがぷんぷん香る所がいい。サイケ調の曲やユーロ・ポップスの哀愁を帯びた旋律なんかもいい。こういう曲にはデミス・ルソス独特の揺らぎのあるヴォーカルが、沁みる。1曲目のタイトル曲なんかその代表だ。この曲を聴くだけで、このアルバムに価値はあると思わさせられる。