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2020年11月17日

フォーカス - フォーカス3 Focus3

Focus3

 この日曜日、本当に久し振りにアナログ盤でこのアルバムを聞きました。高校時代、一番最初に聴いた時、「ラウンド・ゴーズ・ザ・ゴシップ」が1曲目というのに納得いかなかったことや、「ラヴ・リメンバード」「シルヴィア」がなんとも首の辺りがむず痒くなるような感じがしたことなども思い出しました。「エルペス・オブ・ノッティンガム」「ハウス・オブ・ザ・キング」は今も変わらず名曲だなぁ、と思いますね。「ハウス・オブ・ザ・キング」は1stアルバム『In and Out of Focus』のヴァージョンと同じかどうか、何度も聞き比べたことも今は楽しい思い出です。(結論は全く同じヴァージョン!)
 このアルバムで特筆すべきはピエール・ヴァン・デア・リンデンのドラムス!他のアルバム(やトレースでのプレイを含めて)と比べて一番活き活き躍動的じゃないかと思います。アッカーマンとの相性もよし。

 道内はこれから冬本番で暗い気持ちになる時期なのにコロナでますます嫌な雰囲気が増していますが、よい音楽を聞いて、気持ちを前向きにして、この困難を乗り切っていきたいですね。お互い頑張りましょう!!

Side One
1.Round Goes the Gossip[Thijs van Leer]5:16
2.Love Remembered[Jan Akkerman]2:49
3.Sylvia[van Leer]3:32
4.Carnival Fugue"[van Leer]6:02

Side Two
1.Focus III[van Leer]6:07
2.Answers? Questions! Questions? Answers![Akkerman, Bert Ruiter]14:03

Side Three
1.Anonymus II (Part 1)[van Leer, Akkerman, Ruiter, Pierre van der Linden]19:28

Side Four
1.Anonymus II (Conclusion)[van Leer, Akkerman, Ruiter, van der Linden]7:30
2.Elspeth of Nottingham[Akkerman]3:25
3.House of the King[Akkerman]2:23

Credits
Thijs van Leer - vocals, Hammond organ, piano, alto flute, piccolo, harpsichord
Jan Akkerman - guitars, lute
Bert Ruiter -  bass guitar
Pierre van der Linden -  drums

Mike Vernon -  backing vocals on "Round Goes the Gossip"
Martin Dresden -  bass guitar on "House of the King" (original vinyl version)
Hans Cleuver -  drums on "House of the King" (original vinyl version)

Mike Vernon -  producer
George Chkiantz -  recording engineer
Bill Levy -  art direction
Frank Marcelino -  design

  

Posted by ばうまにあ at 22:22Comments(0)ぷろぐれ

2020年02月20日

ポーレン Pollen - Pollen (1976)

Pollen1
ポーレン Pollen - Pollen (1976)

 ポーレンといえば、フレンチ・プログレのPulsarのファースト・アルバムを思い出すが、こちらはカナダはケベック州出身のポーレン。ケベック州はフランスからの移民が多いらしくフランス語圏なので、フランス語で歌われている。過剰に弩派手なイメージのジャケットとドラッグクィーンみたいな人物の登場で、触手が動きずらいアルバムでしたが、筆者は1977年頃試聴できている。サウンドは意外と正統派フレンチ・プログレの王道を走って居るといってよい内容でびっくり。キーボードは特に技巧的できらびやかだ。発表時期が数年早かったら、間違いなくプログレの名作としてより認知されていただろうと思う。

[Face Solaire]
1Vieux Corps De Vie D'ange7:11
2L'étoile6:24
3L'indien4:50

[Face Lunaire]
1Tout'L Temps3:26
2Vivre La Mort5:28
3La Femme Ailée10:30

pollen2

Jacques Tom Rivest - vocals, bass, acoustic guitar, keyboards
Sylvian Coutu - drums, vibraphone, percussion
Claude Lemay - keyboards, flute, vibraphone, backing vocals
Richard Lemoyne - electric & acoustic guitar, keyboards, bass

Lyrics By – Raoul Dugé (tracks: B1 To B3), Roger Magnan
Sound Engineer – Claude Demers
Edited By Les Éditions Osmose
Mastered By Paul Baillargeon, Pollen
Front Artwork – Jacques Lamarche
Back Artwork – Claudel Huet

pollen3



devialet

  

Posted by ばうまにあ at 17:49Comments(0)ぷろぐれ

2020年02月18日

Bi Kyo Ran 美狂乱 - 狂暴な音楽 A Violent Music

美狂乱 狂暴な音楽1
Bi Kyo Ran 美狂乱 - 狂暴な音楽 A Violent Music


 美狂乱の狂暴な新境地。前作『五蘊』からリーダー須磨邦雄、三枝寿雅以外のメンバーを改編し、より刺々しくささくれだった音楽として再生された問題作。

狂暴な音楽2

1 A Violent City 狂暴な街
2 Feet On The Ground 地に足
3 A Violent Perty 狂暴な宴
 Including Op.2 « SadDali » Movement #4
4 A Violent Fort 狂暴な砦
5 A Man Of Hand To Mouth ひぐらし野郎
6 CreepFunk
7 A Violent Nightmare 狂暴な悪夢

須磨 邦雄 Kunio Suma - Electric Guitar, Voice
三枝 寿雅 Toshimasa Saegusa - Bass, Voice
清水 禎之 Yoshi Shimizu - Drum kit, Percussion, Voice
神谷 典行 Noriyuki Kamiya - Keybd, Mellotron

produced by Kunio Suma
all song lyrics, composed, arrenged by Kunio Suma
狂暴な音楽3

  

Posted by ばうまにあ at 22:20Comments(0)ぷろぐれ

2020年01月26日

サンドローズ SANDROSE - Sandrose (1972)

Sandrose1
 フランスのシンフォニック・ロックの名品。サンドローズ。バンド名はヴォーカリストの名前から一部引用したのだと思うが、さもありなんと思えるほどの存在感を発揮している。ただし、自分好みではない。プログレ系のバンドとしては声量がありすぎるし、前に出すぎている。いや、あくまでも個人的な好みですが。
 で、そんなですがお薦めモードに入って居るのは、ギタリスト:ジャン・ピエール・アラルサンの存在。彼はすごいです。サウンド・トーンも紡ぎ出すフレーズも全て自分のものにしている。決して×●似の・・・ではないのです。それに、メロトロンを前面に出したキーボードの存在も忘れてはならない。3人がクレジットされていて、この頃には固定メンバーがいなかったのだと察されますが、どの人もよいプレイをしています。3曲目の“Underground Session(Chorea)”なんて、いいです。巡り会えてよかったと思える作品です。

Sandrose2

  

Posted by ばうまにあ at 19:48Comments(0)ぷろぐれ

2020年01月16日

Citta Frontale - El Tor チッタ・フロンターレ - 雷神 (1975年)

チッタ・フロンターレ

 オザンナが分裂してウーノとチッタ・フロンターレ、この2バンドが出来た。チッタ・フロンターレは ドラムスのマッシモ・グアリノとヴォーカル&ギターのリノ・ヴァイレッティが中心に結成された。 他のメンバーはおそらく当時のスタジオ・ミュージシャンだったのではないかと思われる。オザンナと比べて混沌としたマージナルな演奏は落ち着き、フォークやジャズの要素をも含んだ余裕のあるサウンドが印象的だ。メンバーのテクニックだけを見たら、もしかしたらオザンナ以上なのではないかと思わせる出来栄えである。
citta frontale


 ちなみに、タイトルの字体とジャケット・センスを見ると、こちら側が主体で進められて来たのだなと思わせる。
 これは完全に個人的な余談だが、20年程前、このチッタ・フロンターレこそがイタリアン・プログレの主流だと口角泡を飛ばして力説する人が居て、非常に困惑した思い出がある。自分も本作は名作だと思ってはいたけど、熱量強く押しまくられるのは苦手なのだった。
citta frontle2


[side A]
1 Alba Di Una Città 市民名簿
2 Solo Uniti... 1つのユニット
3 El Tor 雷神
4 Duro Lavoro 困難な仕事

[side B]
1 Mutazione 転換
2 La Casa Del Mercante "Sun"  商人”サン”の家
3 Milioni Di Persone  多くの人々
4 Equilibrio Divino? 神々に身をゆだねて

[Credits]
Enzo Avitabile  flute, recorder, sax, vocals
Massimo Guarino drums, percussion, xylophone, vibraphone, tamborine, maracas, vocals
Gianni Guarracino electric, acoustic & classical guitar, moog, vocals
Paolo Raffone piano, Fender Rhodes, harpsichord, organ, mellotron, glockenspiel
Lino Vairetti vocals, guitar, 12 string guitar, mellotron, harmonica
Rino Zurzolo bass  

Posted by ばうまにあ at 22:27Comments(0)ぷろぐれ

2020年01月09日

Triumvirat ‎– Illusions On A Double Dimple (1973) トリアンヴィラート

トリアンヴィラート - 二重靨の幻影
トリアンヴィラート - 二重靨の幻影 (1973年)
 ドイツのELPと言われたトリアンヴィラートのセカンド・アルバム。ハモンド・オルガン をメインに据えた大プログレ・・・と言いたいところだけど、結構軽快なポップ・ロックという面もある。メンバー全員の技量は高く、そういう面でも楽しめる。ヴォーカルは本格的ロック・スタイル(?)で、安心して聞いていられる。ただ、メンバー全員が纏まっている分、聞き進むにつけ意外性には行き当たらない。こういうところが物足りないと思う人はいるかも知れない。
 今年はねずみ年なので、そういう意味でも選んでみました。


Triumvirat ‎– Illusions On A Double Dimple
[side A]
Illusions On A Double Dimple 二重えくぼの幻影 (23:11)
1 Flashback
2 Schooldays
3 Triangle
4 Illusions
5 Dimplicity
6 Last Dance


[side B]

Mister Ten Percent ミスター・テン・パーセント (21:21)
1 Maze
2 Dawning
3 Bad Deal
4 Roundabout
5 Lucky Girl
6 Million Dollars

[Credirs]
Jurgen Fritz ユルゲン・フリッツ - Hammond organ, Moog synthesizer, electric piano, Steinway grand piano, vocals
Hanna Helmut Köllen -  bass, acoustic & electric guitar, vocals
Hans Bathelt -  percussion

guest:
Hans Pape  - bass on A1
Ulla Wiesner  - background

Brigitte Thomas
  - background vocals
Dolitzsch
  - background vocals
Peter Cadera  - Spoken words on A1
The Cologne Opera House Orchestra
The Kurt Edelhagen Brass Section
  


Posted by ばうまにあ at 18:14Comments(0)ぷろぐれ

2020年01月03日

Khan - Space Shanty (1972) カーン - スペースシャンティ (宇宙の船乗り歌)

Khan-Space Shanty1

カーンスペース・シャンティ」。1972年の唯一の作品であり、ブリティッシュ・ロック屈指の名作といわれる。驚くべきは、スティーヴ・ヒレッジのスペイシーなギター・スタイルが既に確立されて居ることであろう。そして、契約の関係でゲストとなっていた、デイヴ・スチュアートの全曲に渡る軽快でちょっぴりユーモラスでそしてシリアスな曲調にどんぴしゃりなオルガン・ワーク。これに尽きると思うのデアリマス。

Khan-Space Shanty2
[side A]
1 Space Shanty (Incl. The Cobalt Sequence And March Of The Sine Squadrons) スペース・シャンティ (宇宙の船乗り歌)
2 Stranded (Incl. Effervescent Psycho Novelty No. 5) 見知らぬ浜辺にて (ここはどこかなァ)
3 Mixed Up Man Of The Mountains 自由への飛翔 (私は飛ぶのだ)

[side B]
1 Driving To Amsterdam アムステルダムへのドライブ (あなたの中に私がいます)
2 Stargazers 星をみつめる二人
3 Hollow Stone (Including Escape Of The Space Pilots) ぬけがらの化石

Space Shanty3
Guitar, Vocals – Steve Hillage
Organ, Piano, Marimba, Celesta – Dave Stewart
Bass Guitar, Vocals – Nick Greenwood
Drums – Eric Peachey

Written-By – Hillage, Greenwood (tracks: A3)
Producer – Neil Slaven
Engineer – George Chkiantz, Pete Booth, Derek Varnals
Remix Engineer – Dave Grinsted, Derek Varnals
Original Sleeve Design – David Anstey

  

Posted by ばうまにあ at 17:59Comments(0)ぷろぐれ

2020年01月02日

Gentle Giant ‎– Octopus (1972) ジェントル・ジャイアント 「オクトパス」

皆さん、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。新年1発目は「たこ」で行きます~。
Gentle Giant Octopus 1

 ジェントル・ジャイアントの「オクトパス」。クオリティ高い作品が多い彼らの中でも評価の高い本作「オクトパス」オリジナルは1972年リリースだが、日本盤がリリースされたのは1977年と遅かった。おそらく、1975年に日本でもリリースされた「フリー・ハンド」の高評価がレコード会社の尻を叩いたのだと思う。 自分の知る限りだが、個々人の受け持つ楽器の多様性と技術の高さでいえば、右に出る者がいないんじゃないかと思って居る。

 実はこのアルバムには2種類のジャケットが存在する。上の物と下の物だ。 


  上は本国イギリス盤。下はアメリカ盤。イギリスではヴァーティゴ・レーベルから、アメリカではキャピトル・レーベルから出されているので、その辺の事情でジャケットが変えられたのかと推測するが、情報の少ない70年代、高校生の自分は両方のジャケットを見比べ「違うアルバムなのか?」と迷いに迷った。結局、変形ジャケットで薄い紙を使用していたアメリカ盤は壊れやすいだろうと踏んでイギリス系のジャケットを取ったが、アメリカ盤にもちょいグロなセンスと変形ジャケットといふ魅力があった。 UK盤デザインはかのロジャー・ディーンだが、US盤はジョーン・バーグという人らしい。彼はグラミー賞を4度受賞しているキャピトルお抱えのアート・ディレクターだったようだ。

[side A]
1 The Advent Of Panurge パナージの到来
2 Raconteur Troubadour おしゃべりな吟遊詩人
3 A Cry For Everyone クライ・フォー・エヴリワン
4 Knots ノッツ

[side B]
1 The Boys In The Band ボーイズ・イン・ザ・バンド
2 Dog's Life ドッグズ・ライフ
3 Think Of Me With Kindness シンク・オブ・ミー
4 River リヴァー

 

Raymond Shulman - Bass, Violin, Guitar, Percussion, Vocals
Philip Shulman
- Saxophone, Trumpet, Mellophone, Lead Vocals, Backing Vocals
John Wethers
- Drums, Congas, Percussion
Gary Green
- Guitar, Percussion
Kerry Minnear
- Keyboards, Vibraphone, Percussion, Cello, Synthesizer [Moog], Lead Vocals, Backing Vocals
Derek Shulman
- Lead Vocals, Alto Saxophone
Mike Vickers
- Moog Operator

Composed By – Shulman, Minnear, Shulman, Shulman
Gentle Giant - Producer
Roger Dean - Artwork (UK)
John Berg - Artwork (US)

LP


  

Posted by ばうまにあ at 19:10Comments(0)ぷろぐれ

2019年12月15日

ルネッサンス シェエレラザード夜話

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 1976年(オリジナル・リリースは1975年)。夜のFM番組で流されたのがこの「シェエラザード夜話」だった。
 当時僕は高校生で、いろんなロックを聞きたいと思ってはいても、金がなかったのでそんなに沢山買えない。だったらラジオからエアチェックしようということだった。当時はFMエアチェックが人気で、FM雑誌(オーディオやアーティスト情報も含まれていた)が3誌以上発行されていたので、その人気ぶりは推して知るべし。また、この年の数年前位からオーディオの性能が爆発的に向上し、価格も低下してきたこと(コスパが上がった)から、性能の良いチューナーやカセットデッキが比較的入手しやすくなってきていた。幸い僕の父もオーディオに関して興味を持っていたので、まずは小遣いとバイト代でプレイヤーを買い、これをネタに親をだまくらかして、他のオーディオコンポを買って貰った。
 この経緯やシステムについては後日語って行くとして、今回は表題の“ルネッサンス”。
 当時はFMでフル・アルバムをオンエアしていた時代で、この「シェエラザード夜話」もまるまる1枚放送していたので、これをエアチェックし、何度も聞いて気に入って、玉光堂(すすきの店)で購入した。
 この時、僕には家庭教師的な人がいて、この人が部屋によく入って来ていた。この日も突然入り込んで来たのだが、まさにこのB面「シェエラザード夜話」を聴いてゐた時で、彼はこんな音楽を聴いたことがなかったらしく、「こんな高尚なロックがあったのか!」と大変驚いていた。そんなことを思い出す。
 「シェエレラザード」といえば、通常ならリムスキー・コルサコフだが、この曲は、曲想はリムスキー・コルサコフから得つつも、オーケストラアレンジも含めて全くのオリジナルなのだ。これはもう驚異としか言えない。A面の3曲も、アニー・ハズラムの歌声が華麗に舞う名曲ばかり。アレンジも素晴らしい。
SACD Scheherazade And Other Stories
音質の良いSACD盤。

Scheherazade And Other Stories



  

Posted by ばうまにあ at 13:59Comments(0)ぷろぐれ

2019年12月10日

カーヴド・エア- Air Cut

カーヴド・エア “エアー・カット”

  カーヴド・エアが来年2月に来日する。
あの可憐だったソーニャ・クリスティーナは貫禄たっぷりに変貌したようだが、自分だってそうなので文句は言えない。というより、よくぞまだやってくれていると感謝したい位だ。
 しかも内容は、神童といわれたエディ・ジョブソン在籍時の名作「エア・カット」再現ライヴ。マイク・ウェッジウッド(元Caravan)ゲスト参加と、あなどれない公演となろう。
 オリジナル・リリースは1973年だから、もう46年前である。そして10年前位まではCDリリースされなかったいわくつきの盤でもある。何故か?バンドが事実上の休止期に、業を煮やしたソーニャが勝手にバンドを編成し、録音/リリースしてしまった作品だから。 これには創立メンバーであり、バンドを続けて来たフランシス・モンクマン(Keyb)とダリル・ウェイが怒ったというのも無理からぬ話であるが、この急造されたバンドによる“エア・カット”が、実に良い作品となったものだからもうビックリ。きっとこの二人がジェラシーに燃えたばっかりにCD化も遅れたのだろうと推察できるのであ~る。

カーヴド・エア来日公園

  

Posted by ばうまにあ at 17:23Comments(0)ぷろぐれ

2015年09月27日

マイク・オールドフィールド EXPOSED LIVE (DVD)



Exposed [DVD] [Import]

1978年。腕に覚えのある者は、フュージョンやクロスオーヴァーへと向かいつつあった時期で、いわゆるプログレッシヴ・ロックは衰退の一途を辿っていた。王たるクリムゾの姿は既になく、ピンク・フロイドも「アニマルズ」ではそのスタンスを社会批判や風刺へとシフトし繊細で幻想的なアプローチは影を潜めた。EL&Pは前年「四部作 Works」を出したが1面を除いてソロ作を集めた構成となっており、統一性に欠けるちぐはぐな感じは否めず、常に驚きを満喫してきた視聴者を落胆させた。そして、イエスですら「究極 Going For The One」「トーマト TORMATO」
で大作主義を捨て、コンパクトなロケンロールを演じて見せ、賛否両論を巻き起こし、初期からのファンだった人々の多くはその席を離れた。

そんな激動の時期に、マイクはLP2枚組で全1曲というプログレ超大作を発表した。「呪文 Incantations」である。イギリスの古くからのトラッド音楽とアフりカン・リズムを融合した、哀愁エキゾチックでドラマチックな楽曲が交響曲の4部で構成された壮大な"プログレ"を展開しているおり、名作「チューブラー・ベルズ」とともにマイクの代表作といってよい作品である。そして、このアルバムのツアーが同年行われ、その模様を収録したのが「Exposed エキスポーズド」
ギターが2人。ベースも2人。キーボードも2人。パーカッションは4人。女性コーラス10人。ヴァイオリン6人。ビオラ6人。チェロ3人。フルート2人。トランペット4人。それにリードヴォーカル1人という大編成でのライヴであった。このライヴで大いに貢献したのはゴングのメンバー、特にパーカッションのムーラン兄弟とリード・ヴォーカルのマディ・プライヤーだろう。ムーラン兄弟のドラムスとマリンバ、ビブラフォンのプレイはエキゾチックでエキセントリックでエキサイティングだ。翌年マイクは恩返しにゴングのアルバム「Downwind」にギタリスト兼プロデューサーとして参加している。
 そしてマディ・プライヤーの妖精のような歌声は地球を飛び越えて宇宙までもを感じさせてくれる。
 これほどまでのライヴ・パフォーマンスはそうそう味わえないだろう。そして、このライヴが映像で残されているというのだから、堪らないのだ。もちろんマイクのことだからオーバーなアクションはなく、演出的にも大人しいものだが、これだけの大編成のバンドがパフォーマンスを繰り広げている姿を見られることは、自分にとっては鳥肌ものである。そして、映像ならではの事にも気づかさせられる。それは大人数の中でも孤立するマイクの姿だ。それは時に他メンバーを突き放しているようにも見えるし、他メンバーに敬遠されているようにも見える。これは、後にレコーディングメンバーなどから明かされた事だが、マイクの完璧主義と、それによると思われるわがままとも取られる行動によってメンバーから白い目で見られたこともあるらしい。マイクはどうも人付き合いが苦手のようで、誤解を生む人柄のようなのだ。と、そんな事まで見えてきてしまうのだから映像記録というものはオソロシイ。とまれ、それくらいリアルで素晴らしいライヴ映像なのだ、と言いたいのである。
 内容構成はDVD1枚目に「呪文」全曲。DVD2枚目は「チューブラーベルズ」全曲が、「呪文」リリースとほぼ同時期に発表された「ギルティ」を挟んで演奏されている。そして最後はアンコールで締めくくり。なんか暫くぼ~っと余韻に浸れる作品なのであります。

Exposed [DVD] [Import]
  

Posted by ばうまにあ at 02:51Comments(0)ぷろぐれ

2015年09月20日

太陽乃皇子 by YBO2

YBO2


怪しさいっぱい。クラブで出合っても、決してすぐ前を通りたくない。ましてや会話などしたくない雰囲気たっぷりである。

  パンク/ニュー・ウェイヴ/ノイズというカテゴリーの根幹にプログレが入り込み混在しているバンドはそうはいない。YBO2(イボイボ)はその少ないバンドのひとつ。  この『太陽乃皇子』ではベース:北村昌士、ドラムが吉田達也そしてK.K.NULLのギター(敬称略)。  しょっぱなから北村昌士によるメロトロンが洪水のように流れて、否応なしにプログレを連想させるが、聞き進む内にノイジー・パンクな印象となってゆく
。アルバムB面のすべてを埋めつくすAmerika(extended long playing)は本家バウハウスを凌駕するような勢いがある。

血と雫
血と雫





Greatest Hits Vol.1
Greatest Hits 1








  

Posted by ばうまにあ at 01:05Comments(0)ぷろぐれ

2015年09月20日

phaedra by tangerine dream

 知らぬうちにエドガー・フローゼが亡くなっていた(2015年1月20日)。彼はいわゆる電子音楽のパイオニアであった。ご冥福を祈ります。


 ベッドの中、ヘッドフォン・ステレオでタンジェリン・ドリームを聴いている。高校時代、ヴァージン・レーベルで世界デビューして間もないタンジェリン・ドリームもよくヘッドフォンで聴いていた。スピーカーでよりも一層奥行きと深みを感じることができるからだった。そして、そのことは30年を経た現在も変わりはない。
 そんな中、改めて感じたことがある。この頃のタンジェリンには重低音とリズムビートが存在しない。今の(現在のタンジェリン自身を含めて)テクノやエレクトロニカには見られない傾向である。
 今ははっきりとわかる。その理由は、彼等は、音楽による瞑想を目指していたものだからなのだ。これにビートが加われば、脳はもとより体までもが覚醒してしまうからだ。
 自分は今、(時に無機質な夢を見てしまうことがあるにせよ、それはそれで満喫している)瞑想してるとまでは言えないかも知れないが、心地よい眠りを楽しむことができるようになった。
 タンジェリンは1977年の「Sorcerer 恐怖の報酬」までは全作品文句なくよい。当時評論家がこぞってこきおろした78年の「Cyclone」もいい。A面のヴォーカルをフューチャーした2曲も悪くはないけれど、B面の「Madrigal Meridian」がすごく良い。当時酷評した評論家は今一度聞き直してみるべきだろう。
 タンジェリンのアルバム・ジャケットの多くはリーダーのエドガー・フローゼが制作していて、彼は顔に似合わず(失礼!)子煩悩なのだろう。彼の愛息ジェロームの姿がコラージュされている。それは「atem」「phaedra」そして「Cyclone」で見ることが出来る。CDでは小さくてほとんど確認できないだろう。LP時代から鑑賞してきた人間の役得である。
フェードラ
フェードラ(紙ジャケット仕様)



  

Posted by ばうまにあ at 00:46Comments(0)ぷろぐれ

2011年04月12日

メロトロン・サウンド

プログレ・サウンドには欠かせない楽器があった。
メロトロンである。
キング・クリムゾン、イエス、ジェネシス、ムーディー・ブルース、ジェントル・ジャイアント、PFM、オザンナ、・・・・・とキリがない。
 あのサウンドを忠実に再現する楽器がある。いや、“機械”というべきか。
Manikin Electronic Memotron Rack メモトロンという。

この“機械”のすごいところは、『テープスピードを半分にした時の、ややローファイになりながら発音時間が2倍の16秒間になるところまで忠実に再現』されるというところ。
 実はこのローファイ度、キーボード・コレクター某氏のデモンストレーションで再現していただいたのだが、あの揺れるような不安定感そのものまで再現しておりました。
 とは申しましても、激怒したリック・ウェイクマンが燃やしてしまったという操作性の悪さまで再現されているわけではありません。電気さえ供給されていれば、大丈夫。
 スゴイです。







  


Posted by ばうまにあ at 15:22Comments(0)ぷろぐれ

2011年01月15日

in Rock Cafe 果て無き雑談  -明日また明日-

本日のBGM
Il Ballet Di Bronzo / YS

Intorduzione 15:11
Primo Incontro 3:27
Secondo Incontro 3:06
Terzo Incontro 4:33
Epilogo 11:30

Gianni Leone Vocals, Organ, Piano, Mellotron, Moog, Spinet, Celesta
Lino Ajello Guitar
Vito Manzari Bass
Gianchi Stringa Drums

マスターが思わず「カッコイイ・・」とつぶやき、お客さんは「これ、ダレ?いつの?」と訊いた。
イタリアの古典的名作は1972年リリース。もまだまだ知られていないようですね。ジャンニ・レオーネさま、まだまだガンバ!


あの黒く重い扉に手を伸ばすも、心穏やかならず。そう、あれから幾星霜。
蝶番の音ですら雷鳴の如き響きなりしかと覚ゆ。
さながらコソドロ某の如き抜き足差し足にて店内潜入。
幸い他に来客なく、マスター書籍を耽読せし故、我が存在に全く気付かず。

敵機影見当たらず、高射砲の音ひとつなし。
我、奇襲に成功せり。トラ、トラ、トラ。

我「2年ぶりですわいね=。おひさ~~~。」
マスター、読書の邪魔をされたと一瞬むっとしつつ、商売と割り切り軽く微笑むも、感情隠しきれず。
マ「ああら、随分お見限り。豊平川に土左衛門が上がるたび、あんたぢゃないかと思っていたわ。」
我「それはないぜよマスターよ。あんたいつからおカマになった?」
マ「ならんよ。あんたの顔見たらこんな調子になってしまふ。」
我「それはそうと、最近何か新しく聴いてまふか?」
マ「聴いてないね。相変わらずだよ。ビートルズに栗無損。」
我「栗無損?」
マ「クリムゾンだよ、キング。」
我「ビートルズがネット配信始めたそうですね。1週間で200万曲 だったそうな。」
マ「そんなの知らん。細切れで音楽聴いて、楽しいのかわからん。」
我「トータル・コンセプト・アルバムの理念と意義はもう崩壊しましたね。」
マ「アルバムデザインを愉しむとかね。聴衆はそこまでやる必要性を感じなくなってしまった。」
我「全員ぢゃないでしょうけどね。われわれは古いタイプの人間ということなんでしょうけれど。」
マ「古いタイプでいいぢゃない。」
我「古いタイプで行きましょう。」
マ+我「♪ふる~いたぁ~いぷのぉ~ 男ぉ~で~ぇえ ござぁるう~♬」

マ「ということで、どんな話をしたらいい?」
我「また、ロック四方山話、ということで。」
マ「ぢゃ、ミック・ジャガーの女好き伝説の最高峰といえる話知ってる?」
我「いえ、あまり。」
マ「エリック・クラプトンの結婚式の時、ミックはブライアン・フェリーの婚約者(ジェリー・ホール )とクラプトンの寝室で一発やってしまった。クラプトンは新婚初夜なのに居間のソファーで一夜を過ごしたという。」
我「うああ、それはすごい。ジェリー・ホール って、ロキシー・ミュージックのアルバム『サイレン』のジャケットに登場した当時のスーパーモデルですよね。」
マ「ミック・ジャガーがバイ・セクシュアルというのは?」
我「聞いたことはありますね。」
マ「ブライアンの後釜としてストーンズのメンバーとなったミック・テイラー(写真左の人物)とも一発やってしまった。」
我「うっ。む・惨い。」
マ「それでミック・テイラーが嫌になってストーンズを脱退する一因となったという話サ。」
我「すさまじい人間模様ですなぁ。で、キース・リチャーズはどうだったんすか。」
マ「女癖については普通だろう。というよりキースは男気のある人という認識があるね。ジョン・レノンが射殺された時、キースは敵討ちしようと本気で思ったそうだ。」
我「その時ミック・ジャガーは?」
マ「女の尻を舐めていたんだろうね。」
我「む・・惨い。ところでマスターはテレビって見ることあるの?」
マ「見る見る。家帰ったらテレビつけっ放しで見てるよ。気になるものは録画して見ている。」
我「俄かには信じがたいけどなぁ。アイドルとか、女優とか、好きな人なんか居ないんでしょうね。」
マ「居る居る。上戸彩は好き。女優としては綾瀬はるかがいい。人気あるけど米倉涼子は演技下手だなぁと思って見てる。男優は 阿部寛がいいね最近。松潤はだんだん演技もうまくなってきている。」
我「米倉涼子は私も同感。なんで大御所のような雰囲気になってきてるのかいつも不思議に思っている今日この頃です。でも、マスターが上戸彩だって。ぷぷっ。」
マ「でも、今一押しだったら、彼女だな、井上真央ちゅぁん!」
我「井上真央ちゅぁん?!・・・・・・・・・・・・?」
マ+我「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

マスター、はっと我に返る。まずいと思ったのか、急に話を方向転換し始める。
マ「し、しかしアレだな。オトコって女の書く脚本のドラマは、リアル過ぎて見たくないんぢゃないかと思う。その点、男の書く脚本は理想化されすぎてるのが見え見えなんだけど、どうせドラマなんて作り物なんだからそれでいいんぢゃないかと思ってしまうね。男はわかってはいるんだけど、理想的なのがいい。リアルなのは現実だけで充分と男は考えてしまうのだと思う。」
我「上戸彩・・・。ぷふっ。」
マ「・・・・山田太一『ふぞろいの林檎たち』1回目のシリーズは面白かったけれど、それ以降はつまんない。惰性に陥ったんだろうな。一方で倉本聡の場合は世界を子供の視点で見ている。子供が大人になっていくその過程を見せる。子供の世界を描くのがうまい人だ。」
我「綾瀬はるかに井上真央ちゅぁん。ぐふふふっ。マぁスタァ~、好きねぇ、そんな顔して。」
マ「・・・・おい、聞いとるのかね? キース、帰っちゃうよ。」
我「あっすいやせん。続けておくんなまし。」
マ「仕様がない奴だな。  思うに、音楽も映画も同様で、本当の作品を作れるのは30代までではなかろうかと思うのね。あとは惰性。画期的な作品は作れなくなってゆく。」
我「残念だけど、それ賛成。CRIMSONもELPもYESもSTONESも、歴史が証明してしまっている。」
マ「そういえばさぁ、パープルがなんでアメリカでウケなかったかわかる?」
我「わかりませんねぇ。」
マ「アメリカではエルビスみたいなふわふわした不安定なヴォーカルが受けてるだろう?だからふらふらしている感じのツェッペリンのロバート・プラントは受けたが、パープルのイアン・ギランはスパッとし過ぎていてアメリカでは受けなかった。」
我「なるほど。」
マ「で、これはアメリカに限らないけれど、ジョン・レノンのヴォーカルも独特のゆらぎがあって、人の心をひきつける。一説にはゲッベルスの声質に似ているといわれているけど、どうだろう?」
我「“ゆらぎ”がココロに入り込むということですか。うむう、ありそうですね。ゲッベルスの声の説はいろいろ研究者が居るようですね。」
マ「“ゆらぎ”を制する者が世界を制す。」
我「年末に私、瀬戸内の大三島へ行きましてね。全国の国宝・重要文化財の武具類の8割がここにあるという大山祇神社へ参拝しまして、せっかくですからその武具類を見ようと千円払って紫陽館に入ったんですね。」
マ「千円。高いね。」
我「自分も最初はそう思ったんですが、見ているうちにその感想は変わったんです。千年前の刀剣や甲冑などすべてが本物。管理するにはそれくらいは当然だろう、と。」
マ「ほほう。で、よかったの?」
我「よかったっすよ。国宝の河野通信奉納と伝わる鎧兜、源義経奉納と伝わる鎧とか。すばらしかったです。でも、今回お話したいのはそのことではないんです。」
マ「というと?」
我「紫陽館は完全に観光化されているんです。普通に陳列していて、係員が居る。まあ、神官の衣装は着ているんですが。で、安心して見ていたんですね。そして、2階へあがる。2階も陳列品が一杯なんです。で2階の奥に渡り廊下で国宝館が繋がっている。ここの廊下を歩いていて、何かぐっとくるものがあったんです。」
マ「感動した?」
我「いえ、“気”のようなものに当てられ始めたということだと思います。廊下を渡り終えると扉があるんですが、この扉を開けると『わぁ~っ』という感じで自分の体を圧迫する何かに襲われたのです。そこには向かい合わせに武具類が陳列されているんですが、その双方から何か力あるものに圧倒されてしまって、具合が悪くなってしまったんですね。」
マ「いや、そういう場所では当然だろう。」
我「ええ、自分は見ることができず感じるだけでしたが、もし見ることができる人だったら、何かが集まって大きくなったものの姿を見ることができただろうと思うんです。正直、それから40分は具合悪かったっす。」
マ「それは貴重な体験をしたねぇ。いやさ、俺も不思議な経験があるよ。おじさんが亡くなった時だから、3年前くらいの話。
 通夜の晩。一度家に戻って寝ていた朝方に、右手を引っ張られた感じがして起きた。
ああ、夢だったんだなぁと思ってもう一度寝ようとしたらまたひっぱられた。
このとき思い出したのはおじさんを見舞ったとき。別れ間際におじさんが右手を差し出して手を握り合ったんだけど、そのときの感覚と同じだった。ああ、おじさん来たんだな・・・。と思った。というおハナシ。」
我「ほのぼのしたいいお話ですなぁ。夏でもないのに、ちょっと失礼しましたが、今回はここまで。」
(筆者注:マスターは決してミックが嫌いな訳ぢゃない。と言っておりますです。はい。)




In Rock Cafe 今年の年賀状より。欲しくなったら通ってみましょう。

札幌市中央区大通西16丁目 2-4
TEL:011-614-7999
open:12:00p.m.~12:00a.m.
close:every monday.
IN ROCK cafe

  


Posted by ばうまにあ at 18:44Comments(0)ぷろぐれ

2010年10月04日

It's A Rainy Day,

It's A Rainy Day, Sunshine Babe.
It's A Rainy Day, Sunshine Girl.

雨の日には 青空を思う
そう、ピーカン といわれるやつがいいかな
なりふり構わず
晴天姫城址へ向かおう
夜の帳が降りない内に
柘榴が隠微な雫を垂らす
その時を見に
そを味わいに

It's A Rainy Day, Sunshine Babe.
It's A Rainy Day, Sunshine Girl.

ブリキの太鼓 首から落とす
ガラン ガラガラ 雷のおと
台風抜けて 木の根が戦ぐ
朽ちかけの家 納戸のかげに
燕の巣落ち 便り途絶える
明け方の雲 泣きはらし
浮腫んだ顔を 隠そうともせず

明日は雨
またも雨かよ
明日も雨

雨降りやまず 
まぶしいあの娘をふと思う
雨降りだ
彼女 元気か
雨降りやまぬ

It's A Rainy Day, Sunshine Babe.
It's A Rainy Day, Sunshine Girl.




高校2年の時、4プラ自由市場の中古店で
真っ黒なジャケットのレコードを見つけた。
裏も表も黒ばかり。ほかに何の文字も印刷されていないようだ。
少しよれて来ているけど、それでも4,500円という値段。
気になった。
いろいろ調べてみた。
今と違い、情報が極端に少ないプログレの、しかも西ドイツのアヴァンギャルド系。
難儀したが、どうもFaustの“So Far”ではないか、ということがわかった。
あれが、マボロシのファウスト なのか??
心躍らせ翌日、また自由市場へ。
ジャケットを確かめると、黒の中に、やや艶がかった黒印刷で
『Faust So Far』
と読めた。
がああ~ん、やっぱり、これだぁ。

それから、土日は 喫茶店のアルバイト
時々、在庫確認に通いつつ
一月後
やっと入手
小躍りしつつ我が部屋へ・・・

一聴

ががああ~ん、
「なんだ、これは!」(岡本太郎)
全曲聴きとおしても わからん
でも、なんか、麻薬のような 魅力がある
すぐには嫌だけど
数日すると
また聴きたくなる
(この時期、うちの両親が漏れ聞こえるファウストに耳をそばたて
「うちのムスコ、何聞いてるんだ。うちのムスコ、何処へ行くんだ?!」
と心配していた事は疑いがナイ。)

とりあえず、これが ファウストの
魅力なのねん
そう納得することにした

それから数年後
クラウト・ロックに詳しい人物と出会った
彼にFaust『So Far』の評価を訊いている時、意外な言葉が返ってきた。
「あのイラストが雰囲気あるよね」
え?イラスト??そんなのあるの?
ぺらぺらの歌詞カードだけじゃ、なかったの?

がががあぁ~ん、
完全版じゃなかったのに、あの値段だったのぉ~
ぐ、ぐくやじい~

という思いであった。
4,500円は高かったか、安かったか?
今となってはどうでもよいが。




Faust So Far
ソー・ファー(紙ジャケット仕様)




   

Posted by ばうまにあ at 15:24Comments(0)ぷろぐれ

2010年10月03日

超!?訳 ユアズ・イズ・ノー・ディスグレイス

 先日、しこたま飲んで、酔いに任せて歌いながらの帰り道、
 歌った歌がイエスの「ユアズ・イズ・ノー・ディスグレイス」。
いえいえ、みなさん、聞いてください、大丈夫。
歌詞なんかぜんぜん覚えてないんです。
サビの部分だけと、あとは本当にテキトーな英語。
文法も文脈もあったもんぢゃないという程度。
 あっ、ご近所のみなさん、その節はお騒がせして、すまなんだぁ。

 ということで、酔いも抜けた翌日に歌詞を確認してみた。

Yours Is No Disgrace

Yesterday a morning came, a smile upon your face.
Caesar's palace, morning glory, silly human race,
On a sailing ship to nowhere, leaving any place,
If the summer change to winter, yours is no disgrace.

Battleships confide in me and tell me where you are,
Shining, flying, purple wolfhound, show me where you are,
Lost in summer, morning, winter, travel very far,
Lost in musing circumstances, that's just where you are.

Yesterday a morning came, a smile upon your face.
Caesar's palace, morning glory, silly human race,
On a sailing ship to nowhere, leaving any place,
If the summer change to winter, yours is no,
Yours is no disgrace.
Yours is no disgrace.
Yours is no disgrace.

Death defying, mutilated armies scatter the earth,
Crawling out of dirty holes, their morals, their morals disappear.

Yesterday a morning came, a smile upon your face.
Caesar's palace, morning glory, silly human, silly human race,
On a sailing ship to nowhere, leaving any place,
If the summer change to winter, yours is no,
Yours is no disgrace.
Yours is no disgrace.
Yours is no disgrace.


 いやあ、さすがジョン・アンダーソン。難解、といういか、気分、というか、わかりませんなぁ。
そこで、Excite翻訳を経て自力翻訳へ・・・。

 しかし、Excite翻訳がめちゃくちゃで、他でもいろいろ調べて見ましたが、どこにも直訳すら載っていない。
自分の持ってるレコードとCDにも翻訳なし。つまり参考文献なし。これは困った。

で、実はここ3日間、かじりついてやっとりました。(ウソだけど)
結局ど~もならんので、開き直って自分の歌詞を書く姿勢で臨んだ。
ポイントはジョン・アンダーソンの言葉ではなく、気分を読むこと。
リリース当時の1971年はベトナム戦争がカンボジアやラオスにまで拡大・激化した年。ほかにもパキスタンの内乱や第三次印パ戦争、ウガンダ・タンザニア国境での武力衝突など、世界中で紛争が勃発していた。いくつかのサイトでこの曲は戦争について歌っているという解説があった。そこで、この曲を反戦歌ととらえることとし、
以下の超!?訳が完成。


ユアズ・イズ・ノー・ディスグレイス


昨日の朝、 奴らの顔で微笑が渦巻く
シーザーズ・パレス アサガオ 全く愚かな人類
出奔しない船に乗り、いかなる場所からも離れゆく
冬が夏に変わるのならば、奴らの汚名はそそがれる

戦艦の動きを見たら 奴等がどこで何をしてるか 打ち明けているようなもの
賢いウルフハウンドも奴等の所業を知っている
夏に失われた遠い遠い朝と冬
静かにしてることすらできぬこのそわそわする気持ち 
奴等がどこで何をしてるか、考えただけでもおぞましい


昨日の朝、 奴らの顔で微笑が渦巻く
勇壮な記事で鼓舞して  結局は 聞いて極楽見て地獄  全くもって愚かな人類
本質的な目的を見失ってしまっていても、戦争をやめようとはしない
天変地異でも起きない限り、奴らの汚名
奴らの汚名 をすすげはしない
汚名 を奴らはすすげはしない
奴らの汚名 をすすげはしない


厳粛な死の意味すら無視された 壊れた軍隊が  地球を粉々に破壊する
汚い穴の中で奴らは蠢き続け 最後のモラルすら消えてなくなる


昨日の朝、 奴らの顔で微笑が渦巻く
勇壮な記事で鼓舞して  結局は 聞いて極楽見て地獄  全くもって愚かな人類
本質的な目的を見失ってしまっていても、戦争をやめようとはしない
天変地異でも起きない限り、奴らの汚名
奴らの汚名 をすすげはしない
汚名 を奴らはすすげはしない
奴らの汚名 をすすげはしない




異論は受け付けません(笑)。
語学にお詳しい方、固いこといいこなしさっ。


The Tes Album
サード・アルバム <7インチ・サイズ紙ジャケット&SACDハイブリッド盤>




  


Posted by ばうまにあ at 19:53Comments(0)ぷろぐれ