オザンナが分裂してウーノとチッタ・フロンターレ、この2バンドが出来た。チッタ・フロンターレは ドラムスのマッシモ・グアリノとヴォーカル&ギターのリノ・ヴァイレッティが中心に結成された。 他のメンバーはおそらく当時のスタジオ・ミュージシャンだったのではないかと思われる。オザンナと比べて混沌としたマージナルな演奏は落ち着き、フォークやジャズの要素をも含んだ余裕のあるサウンドが印象的だ。メンバーのテクニックだけを見たら、もしかしたらオザンナ以上なのではないかと思わせる出来栄えである。
ちなみに、タイトルの字体とジャケット・センスを見ると、こちら側が主体で進められて来たのだなと思わせる。
これは完全に個人的な余談だが、20年程前、このチッタ・フロンターレこそがイタリアン・プログレの主流だと口角泡を飛ばして力説する人が居て、非常に困惑した思い出がある。自分も本作は名作だと思ってはいたけど、熱量強く押しまくられるのは苦手なのだった。
[side A]
1 Alba Di Una Città 市民名簿
2 Solo Uniti... 1つのユニット
3 El Tor 雷神
4 Duro Lavoro 困難な仕事
[side B]
1 Mutazione 転換
2 La Casa Del Mercante "Sun" 商人”サン”の家
3 Milioni Di Persone 多くの人々
4 Equilibrio Divino? 神々に身をゆだねて
[Credits]
Enzo Avitabile flute, recorder, sax, vocals
Massimo Guarino drums, percussion, xylophone, vibraphone, tamborine, maracas, vocals
Gianni Guarracino electric, acoustic & classical guitar, moog, vocals
Paolo Raffone piano, Fender Rhodes, harpsichord, organ, mellotron, glockenspiel
Lino Vairetti vocals, guitar, 12 string guitar, mellotron, harmonica
Rino Zurzolo bass