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2015年09月20日

phaedra by tangerine dream

 知らぬうちにエドガー・フローゼが亡くなっていた(2015年1月20日)。彼はいわゆる電子音楽のパイオニアであった。ご冥福を祈ります。


 ベッドの中、ヘッドフォン・ステレオでタンジェリン・ドリームを聴いている。高校時代、ヴァージン・レーベルで世界デビューして間もないタンジェリン・ドリームもよくヘッドフォンで聴いていた。スピーカーでよりも一層奥行きと深みを感じることができるからだった。そして、そのことは30年を経た現在も変わりはない。
 そんな中、改めて感じたことがある。この頃のタンジェリンには重低音とリズムビートが存在しない。今の(現在のタンジェリン自身を含めて)テクノやエレクトロニカには見られない傾向である。
 今ははっきりとわかる。その理由は、彼等は、音楽による瞑想を目指していたものだからなのだ。これにビートが加われば、脳はもとより体までもが覚醒してしまうからだ。
 自分は今、(時に無機質な夢を見てしまうことがあるにせよ、それはそれで満喫している)瞑想してるとまでは言えないかも知れないが、心地よい眠りを楽しむことができるようになった。
 タンジェリンは1977年の「Sorcerer 恐怖の報酬」までは全作品文句なくよい。当時評論家がこぞってこきおろした78年の「Cyclone」もいい。A面のヴォーカルをフューチャーした2曲も悪くはないけれど、B面の「Madrigal Meridian」がすごく良い。当時酷評した評論家は今一度聞き直してみるべきだろう。
 タンジェリンのアルバム・ジャケットの多くはリーダーのエドガー・フローゼが制作していて、彼は顔に似合わず(失礼!)子煩悩なのだろう。彼の愛息ジェロームの姿がコラージュされている。それは「atem」「phaedra」そして「Cyclone」で見ることが出来る。CDでは小さくてほとんど確認できないだろう。LP時代から鑑賞してきた人間の役得である。
フェードラ
フェードラ(紙ジャケット仕様)





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Posted by ばうまにあ at 00:46│Comments(0)ぷろぐれ
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