さぽろぐ

映画・TV・音楽  |札幌市東区

ログインヘルプ


2011年05月03日

ホラー漬け 2

 ゾンビを中心とした洋物ホラーばかりを前回紹介したが、当然、日本のいわゆる“Jホラー”を見なかった訳はない。
 昨年公開時、JRがあまりに怖いのでそのポスター掲示を断ったという映画『恐怖』。監督は『女優霊』 『リング』 などの脚本を手がけたことで知られる高橋洋ポスターの出来のよさにかなり期待してDVDリリースを待ったが、さて。「側頭葉シルビウス裂を電気刺激すると、体外離脱した自分の姿を見るという“幻覚”が起きる。これは、今までの人類の進化から見て説明のつかないこと。」なので、731部隊のような人体実験を行ってその謎に迫る。というのが根っこ。この“狂気の”外科医を片平なぎさが演じる。正直演技は大丈夫かと思ったが、これは杞憂。この映画の中で一番の怪演者はまさしく彼女であったろう。それでは、内容はどうだったかというと、緊張感を持って見ていられたのは最初の30分程度。あとは惰性となってしまった。興味を失ってしまった要素のひとつに過剰な演出がある。閉め切った部屋の中でフィルムを見ているのに、少女たちの髪が強い風に“戦ぐ”のを見て白けてしまった。本来は手術を受けた患者にしか見えないはずの“光”がフィルムに映し出され、それを視た者が影響を受けるという設定も納得がいかない。某映画サイトのコメントに「統一感のない行き当たりばったりの展開」とあるが、全くその通りだと思う。

 そういえば、ホラーでもギャグでもないハンパ映画「ソドムの市 」の監督が高橋洋だったなぁ、と思い出された次第である。よい部分もある。片平なぎさの期待以上の好演、中村ゆり藤井美菜による美人姉妹の存在である。こちらの方はじっくり、まったり堪能させて頂いたo(〃^▽^〃)o。
 見終えて、比較してしまう作品があった。塚本晋也監督の『ヴィタール』である。この映画は『恐怖』とは違い、解剖医の生活に踏み込んだ内容だったため、非常にリアルな捉え方をすることが出来た。ホラーかどうかというと、微妙な部分はある映画だが、楽しめた。柄本奈美KIKIも色を添えていて・・・って、またそれかい!!ヽ(`Д´)ノ
 
 映画でないものも見ている。まずは、稲川淳二 四国巡礼・恐怖の現場の3巻。四国は心霊スポットの宝庫なのかと思わずには居られない。稲川淳二の語り口とプロファイリングはもう芸術といってもよい見事なものだ。その上、アイドルを二人引き連れていくというこのシリーズの企画もいい。稲川淳二の語りとアイドルのリアクション、そして、本物の心霊スポットでのリアルな取材という三重奏。これは否が応にも盛り上がってしまいます。しかも、同行の一人が、「趣味:SeXッッ」で一躍有名となった霊感アイドル疋田紗也。楽しめない訳がありませぬ。憎いぞ、稲川淳二!о(ж>▽<)y ☆
 とと、閑話休題。内容は音や声が聞こえたり、怪しげな光が飛び回ったり、うっすらこの世のものではない者が姿を現したりと、恐怖好きには堪りませぬ。


 最後に紹介したいのが、怪談新耳袋 殴り込み! <西日本編>怪談新耳袋 殴り込み! <東日本編>の2本。シリーズ3作目にあたる。前回までも霊を挑発する恐れを知らぬ男たちのむくつけき挑戦であったが、今回もその思想はそのままに、前回逃げ帰った「山の牧場」へのリベンジと、最凶と謳われる「八甲田山」への挑戦である。東日本編では紅一点、人形の“いせ隊員”が参加。役に立ったとは思えないが、多少の恐怖をさらに植え付けたのは確かだろう。順番としては西日本編を見てから東日本編へ挑む。というのが正しい見方だろうと思う。この夏には、ぜひ!



あなたにおススメの記事


同じカテゴリー(映画)の記事
 ホラー漬け (2011-04-29 18:49)
 夜中の愉しみ (2010-10-17 15:53)

Posted by ばうまにあ at 14:30│Comments(0)映画
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
ホラー漬け 2
    コメント(0)